深い虫歯や歯の亀裂、外傷などにより、歯髄が炎症や感染を起こすと、噛んだ時に歯が痛いと感じたり、何もしなくてもズキズキと痛みが生じたり、歯茎が腫れてしまったりしていまいます。場合によっては発熱やリンパ節の腫れなど、口腔内だけでなく全身に影響を及ぼす恐れがあります。それらの問題を解決するために、根管内をきれいにする根管治療を行います。根管治療では、痛んでしまった歯髄を除去し、歯の内部を清浄・消毒を行い、薬剤を詰めます。
根管は建築物で例えると「柱」の部分になります。そのためどんなに建物が立派だったとしても土台となる「柱」の部分が痛んでしまっていたら倒壊する恐れがあります。歯の場合でも、被せ物にセラミックなど良いものを行ったとしても、土台である根管の治療を行っていなければ、時間が経つにつれ痛みや腫れが出て再治療となる可能性があります。そのため、根管治療は歯の予後を左右する治療でもあります。
現在、歯を失った治療方法として入れ歯やブリッジ、インプラントがあげられます。
しかしながら、これらすべての人口歯は天然歯には勝りません。天然歯には人口歯にはない、「歯根膜」という歯を守る防御機能が備わっています。歯根膜とは、歯根と骨の間にある薄い膜状の組織のことを指します。
歯根膜の主な役割としては、①歯と骨を強固につなぎとめること ②噛んだ時の硬さや微妙な感触、刺激を感知して脳に伝えることがあげられます。
これらの処置の後には、根管内に薬剤を詰める「根管充填」と呼ばれる処置を行います。
根管治療は繰り返すごとに再発率が高くなってしまいますので、
最初の治療を精度高く行うことが重要です。
まずはご相談だけでも構いませんので、きちんとご検討されてください。
セカンドオピニオンにも対応しております。